2018年5月31日木曜日

2018年4月の入社式の鈴木会長あいさつ

 2018年4月2日にスズキグループ新入社員の入社式が行われました。その中でスズキの鈴木修会長から「新入社員への4つのお願い」が話されました。その4つのお願いとスズキの職場の現状と対比して一緒に考えてみたい。

第一の点 健康第一で規律ある生活を過ごしてください。
 健康第一は仕事をするうえで大前提であり大事なことです。しかし、スズキの本社がある高塚では、退社時間のラッシュが夜の9時から10時という現状があります。毎日のように3時間から4時間の残業が行われています。 ある社員は子供から「パパはどうして土曜日しかお家に帰ってこないの?」と、言われているそうです。
 このようの長時間労働は、健康第一で規律ある生活とは大きく矛盾する実態となっています。仕事量に見合う人員配置増員が求められています。

第二の点 社会人としての常識を守ってください。
 一般的に社会の常識は本当に大事なことですが、これもスズキの社内では社会ではとても常識とは考えられないことがあります。通勤手当は直線距離で測るという「スズキの非常識」があります。社員から「まっすぐ来れるわけがない」と批判のあがっています。
 新入社員に「常識」をお願いするなら社内にある非常識を最優先で改める必要があります。

第三の点 チームワークを大切にしてください。
 組織にとっては大事なことです。会社(経営者)と従業員(社員)がそれぞれが持ち場持ち場で力を出し合う大切なことです。仕事はやりがいとともに相応の対価(賃金・手当)が必要です。
 スズキは史上最高の利益、売上高営業利益率でも自動車メーカートップです。企業は利益をため込む、株主へは増配、しかし従業員の平均年収は自動車メーカー最下位です。
 チームワークが本当に発揮されるには賃金や手当の改善増額が必要です。

第四の点 国際感覚を身に着けてもらいたい。
 海外での企業活動が国内を上回る実態があり国際感覚を身に着けることが大事です。ただスズキだけの利益を優先するあまり進出国の労働者や家族を犠牲にすることがあってはなりません。
 スズキ最大の海外拠点インドの工場における「労働組合つぶしの謀略事件」は大問題です。このような謀略事件を親企業として責任を果たし解決することこそ国際感覚の第一歩となるでしょう。





 
 

2018年5月17日木曜日

スズキ本社東側通用門前で恒例の宣伝

スズキは今年3月期決算で史上最高の売上額、営業利益・純利益は3年連続過去最高を更新し、売上高営業利益率は10%で自動車メーカートップクラスとなりました。ちなみにトヨタは8.2%、スバルは11.1%です。

スズキの社員は会社の好決算を素直に喜べない複雑な状況があります。利益は企業の内部留保や投資にまわり、株主には配当(昨年の年44円/株から今年は予想含み74円/株と配当は急増)が1.7倍に増配されるけれども社員への配分はわずかしかないことです。


それは有価証券報告書(昨年3月末)から計算される平均年収はスズキは自動車メーカー中最下位だからです。平均年収は社員の総収入(毎月の賃金・ボーナス・手当・残業代など全て)です。

スズキの利益率の高さは日本の社員の賃金プラス手当の低さと、インドにおける低賃金労働者(非正規社員が70%を占める異常さ)に起因しています。

スズキの好業績を経営者と株主そして働く社員(労働者)が一緒に喜べる会社になってほしいものです。そのためには労働組合が本来の役割をしっかり認識して経営者と対等に話し合いこの異常さを変えていく話し合い交渉が求められます。このことが会社の発展に本当に必要な「チームワーク」が育っていくことになります。

 宣伝では、18年入社式の鈴木修会長のあいさつに関する問題提起や国政に関した改ざん・隠ぺい・ねつ造などが行われる政治を改め、市民と野党が協力してウソのない正直な政治、当たり前の政治を作ろう!、ということも一緒に訴えました。

宣伝には平賀たかしげ県議会議員も参加しました。